不倫問題のお悩み相談の中で
「不倫をした配偶者が許せず、暴力が止められない」というものがあります。
不倫をした側の方からも
「悪いことをしたというのは分かっているが、相手からの暴力・暴言が辛くて耐えられない」
というものも。
どんな理由であれ暴力はいけない・・・
というのは、言うまでもなく当のご本人もわかっているんですけどね。
暴力(暴言)をする側(=不倫された側)から見ると、感情のコントロールを失っている状態です。
特に不倫発覚直後の「混乱期」と言われる時期には、された側は心理的にパニック状態になっています。
感情の浮き沈みが激しく、自分でもコントロールができない苦しみの中でもがいている。
怒りが表に出やすい人であれば、暴力・暴言という手段になり、
内に込めやすいタイプの人は、不眠、摂食障害、自傷なども含む鬱状態になる。
(両方を経験する人も多いですし、当然個人差も大きいですが)
暴力・暴言を受ける側はもちろん辛いのですが、
それだけの混乱が起こっている状況であること、
相手も苦しいんだということ、には思いを馳せてみていただきたいです。
とはいえ、暴力や暴言が解決することは何ひとつなく、緊急避難が必要な状況であるのは事実です。
鬱状態がひどく生活に支障をきたしているときは心療内科の受診、
配偶者からのDV被害については公的な窓口への相談、のように専門家を頼る勇気が必要です。
不倫問題は夫婦の問題と言えど、事態が大きければ大きいほど、自分たちでの解決は難しい。
人に頼ることは恥ではなく、勇気。
助けを求めることは、勇気のある一歩なのだということを声を大にして言いたいです。