前記事不倫をした夫・妻とやり直したいがどうすればいいか【ご相談】の続きです。
勇気を持ってご相談下さったMさんに敬意を込めて、
本来はカウンセリングのみで使われている保存版資料を転載します。
それは、
「不倫をした人がするべき10のこと」
前記事にも書きましたが、不倫をした側とされた側では、問題に対しての認識が違います。
仲間も言いますが、同じ地球人と思えないくらい、話が通じません!
心も体も深く傷ついているのは不倫をされた側の人であるケースがほとんどですが、
不倫をした側も重荷を背負っていくことになる。
悪いことをした・・・
分かっていても、何をすればいいかわからない。
そんなお悩みも多くいただきます。
自分のしたことで相手を傷つけた。
けれど、心から反省してやり直したい。
また夫婦としても関係を作り直したい。
心からそう願う方にぜひ読んでほしいです。
※AP=不倫をした人、BP=配偶者が不倫をした人(不倫を「された」側の人)を指す
不倫をしたAPさんがするべきこと10箇条
1.夫婦再生の全ての礎は、「不倫関係の終焉」にあります。積極的に速やかに不倫を終焉させてください。出来るだけその証拠をBPに見せ、積極的に終わらせたことを知ってもらってください。
2.「混乱を引き起こしていること」への謝罪をしてください。
3.正直に出来る限りの情報を開示してあげてください。(注意点は後述)
4.発覚後にまた嘘を重ねれば「配偶者の心を殺す」と考えましょう。
どんな醜い真実であれ、配偶者はその真実を求めているのです。5.不倫終焉が問題の終焉だと思わないでください。すぐに夫婦はやりなおせません。崩壊したことを、時間をかけて実感してください。
6.夫婦関係の修正がこれからの大きな課題です。「不倫前の夫婦に戻ろう」と願うのではなく、新しい夫婦関係を築く意欲が大切です。
7.早く「忘れよう」と思わないでください。先を急ぐと、それだけ学びも少ないです。
8.感情や学びではなく、状況が夫婦関係を変えることもあります。
人生の流れも見つめてください。9.配偶者の回復を阻害する暴力や暴言、そして逆ギレなどの行為は、
自分に問題があると考えましょう。冷静に対応できるようカウンセリングなどを受けてください。10.何よりも自分自身の幸せのための試練だと考えてください。
【注】開示する必要がないこと
トラウマになりそうな「映像」(メールや写真)を開示する必要はありません。出来るだけ早くに処分しましょう。しかし、秘密裏に処分するのではなく、BPに一言報告をして、「少しでも心が楽になってほしいから、あなたのために自分が選択したこと」だと伝えましょう。また、性的な内容についてはプライバシーです。性行為の詳細については話す必要はありません。
特に強調したいのが
5.不倫終焉が問題の終焉だと思わないでください。すぐに夫婦はやりなおせません。崩壊したことを、時間をかけて実感してください。
です。
多くのAPは「不倫を終わらせたんだから、これで混乱は終了」と考えたがります。
ですが、BPから見れば「この人は不倫をした人間」という事実はずっと目の前に残り続ける。
私が、夫の不倫の「何に一番傷ついたか」と振り返ると、
不倫行為とか性的交渉とかっていう行動よりも(それも嫌ですけど)
「この人は私に嘘や隠し事を平気でするのだ」という信頼関係が壊れたのが一番悲しかったです。
それからは夫の行動も言動も、些細なことさえ
「どうせこの人はまた嘘をついているんだろう」と信じられなくなりました。
信じられない人間と生活を共にし、夫婦を続けていく毎日はとても辛いのです。
だからこそ、APさんからは
3.正直に出来る限りの情報を開示してあげてください。
というのが大切です。
具体的には
携帯はロックなどをかけずにいつでも見られる状態にしておくとか、
帰りが遅くなる時は自分から証拠(飲み会の写真を送る)とか、
大事なのは「何をするか」というよりも、
「信頼を取り戻したい」という思いを行動で見せること。
どんな行動がBPにとって安心を生むのかをぜひ自分から聞いてみましょう。
夫婦の対話を重ねて欲しいです。
そして、トライ&エラーです!
継続は力なり、はここでも真実です・・・!
といっても、簡単なことじゃないのは私もよくわかっています。
「なんでここまでしなきゃいけないんだ!」
そう逆ギレしたり、相手を非難したりして問題から逃げるAPさんも多い。
けれどそこから逃げずに向き合った方だけが、新たな関係を築くことが出来るんですよ。
6.「不倫前の夫婦に戻ろう」と願うのではなく、新しい夫婦関係を築く意欲が大切です。
にあるように、不倫をきっかけに夫婦の対話を積み重ね、
新しい信頼関係・新しい夫婦関係を築き上げる。
その意志と努力が必要なんです。
とはいえ、BPさんはもちろん
APさんにとっても自分の罪悪感と向き合う、辛い作業になります。
カウンセラーなどの第三者を挟みつつ、焦らずに進めていくのがベストです。