今日のテーマはタイトル通り、
東大卒ベテラン先生が、人気がない理由についてです!
自分の思いや考えをアウトプット(外に表現すること)したいけれど
◆経験がないし・・・
◆スキルや資格もないし・・・
◆私なんて・・・
そう思う方に読んでいただきたい記事です。
最近、私の勤める職業訓練校に新しい先生が入りました。
講師歴数十年のベテラン!
しかも、難しい資格もたくさん持っている!
資格も経歴も十分すぎる先生です。
「すごい人が来てくれて良かった~」
他の講師陣が口をそろえる中、ボスである校長だけは渋い顔。
なぜ渋い顔をするのか、私にはわかりました。
学習塾の世界でも、よくあるんです。
経験や資格が豊富な人=良い先生、とは決して限らない。
むしろ、その華やかな経歴に反比例するように、クレームが立て続くことも。
前職(学習塾)の採用担当者の中には
「東大卒や講師経験が豊富な人は先生として雇わない!!!」
そんな風に持論を持っている人もいました。
なぜだと思います???
我が子が教わるなら、
三流私大卒よりも東大卒の先生
新人の先生よりもベテランの先生
が良さそうですよね???
(※もちろん、すべての「東大卒」「キャリア・経験豊富」な先生に当てはまる訳ではないですよ!素晴らしい先生もたくさんいます。)
ただ、世間が思うほどには
「ベテラン・学歴高い=良い先生」という公式は当てはまらないということ。
なぜか??
答えは
分からない人の気持ちがわからないから
自分がスラスラ解けてしまう人って、生徒さんが「分からない」理由
がわからない。
結果、相手目線ではなくて自分目線の独りよがりな授業になりがちなのです。
(※もちろん、全員ではないですよ!傾向があるということ)
学習塾の時もよくありました。
東大卒のベテラン先生より、有名じゃない私大卒の先生の新人先生に人気があるケース。
後者の先生は「わからない」気持ちをわかってあげられるから、子供目線で丁寧に説明できる。
不要なプライドがないから、生徒に
「わからなーーい!」と言われても、
「そうか、どこが分からないの???」とコミュニケーションしながら深めていける。
(わからなーい!と言われて、『俺が教えてるのにわからないなんて!』とキレちゃう先生もいるんですよ)
うちの職場に来てくれた、そのベテラン先生も職員室で
「説明してるのに分かってくれないんだよなー。ほんと、勘が悪い生徒達っすね~」
とこぼしていました(^_^;)
(生徒さんからは、あの先生の授業だけはわからない!とクレームの嵐(゚д゚lll))
このことからお伝えしたかったこと。
それは
人に伝えるのに、スキルや経験はあまり重要ではないという事実。
大事なのは
◆伝えたい、という内容と気持ちを持っていること
◆相手の目線になって伝えようとする思い
◆相手とコミュニケーションをしながら(相手の反応を感じながら)伝えること
長年、教育の現場にいて感じることです。
上記の事を大事にしつつ
経験があったり、スキルや経歴があったら鬼に金棒ですけどね!
もちろん、そんな素晴らしい先生も世の中にはたくさんいますよ。
けれど、傾向としては
あまりにスキルや経歴が高い先生はアウトプット(伝えること)が上手くないなあ・・・
というのが私の個人的な感覚です。
もしあなたも何か表現したい、伝えてみたいということがあるのならば
なによりも大切なことは
「相手の目線に立った、誠実な『思い』」
経験は後からついてきて、それがスキルになるから。
軽やかに一歩を踏み出してみてくださいー!!