好きなことを仕事にするにはどうすればいい?(転職相談の現場から①)

私は昼間の仕事で転職相談を請け負っています。
そこでの一コマから感じたこと・考えたことを書き連ねていきます。

昨日お話した女性Yさん(20代後半)
前職は、アニメ制作(アニメの絵を描くおしごと)
ジ〇リやドラ〇もん、といった誰しも知るようなキャラクター達を10年近く描き続けてきたそう。

ジ〇リ!
ドラ〇も~ん!!

私はもちろん、子供達も大好きなアニメの名前が出てきて、
聞いている私もテンションMAX。

子育てでよく言われるのが「子供の好きなことを見つけてあげよう」
好きなことって、思いもよらないくらいのパワーや集中力が発揮できますよね。

彼女Yさんも、アニメが大好きでずっとそれを描く仕事がしたかったとのこと。
それを仕事にし、10年を捧げてきた。
まさに、「好き、を仕事に」出来たパターンです。

さて、そんな彼女がなぜ仕事を辞めて転職を考えているのか。
その理由は、私の予想通りでした。

なぜ予想がついたか?
それは、好きを仕事にした方たちからよく聞く現実なんです。

彼女の場合もそうでした。
彼女が辞めた一番の理由、それは

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労働環境の悪さ

残業、終電はもちろん、泊まり込みも当たり前。
常に仮眠室はいっぱいで、床に寝転がってる女子もゴロゴロ。
長期休暇であっても締切が近ければ休めなかったり、旅先に絵コンテを持ち込んで仕上げたり。

それだけ長時間働いても、月収は10万円代。
男性社員は先が見えず早々と退職していく人が多かった。
なので、残っているのは女子がほとんど。

とはいえ、出産や子育てとの両立は絶対に無理なので、
30代を前に辞めていくか、
会社に自分を捧げる覚悟を決めて続けているか、
どちらかの女性が多いという。

アニメも仕事も大好きな彼女。
続けたい気持ちも山々だったけれど、
先が見えない不安が強くなり、意を決して退職したとのこと。

次は規則的に働ける環境=事務、につきたくて、私の勤める職業訓練に通い始めた、
とのことでした。

労働環境の悪さ・・・
いわゆる「好きなことを仕事にした」という方からよく聞くんです、

音楽や画像制作、パティシェ、画家、アクセサリー作家・・・
今までにも似たようなお話をたくさん聞いてきました。

職人のような仕事の人が多く、「労働」なんて呼んではいけないのかもしれません。
仕事、とは少し違う領域のような感じ。
職人であるからこそ、自分の技術を磨き続ける。
だからこそ勤務時間なんかにとらわれず若いうちは仕事に没頭する、
その大切さももちろん理解できます。

ただ、ただね・・・

結果的に多くの人々が、「無理がきく若いうちだけ」働き
技術が身についてきたな!という頃にその仕事から去るのであれば・・・

ブラック企業にありがちな「人件費が安い若者の使い捨て」と変わらないじゃん!

って思うんですよ。

大好きなことに、一生懸命没頭してきた結果がそれって、
なんだか切ないのです。

ところで、先にも挙げた(子育てでよく言われる)
「子供の好きなことを見つけて伸ばしてあげることが大切」
という考え方。

私も大賛成。

引き寄せの法則でも
「自分がワクワクすることを積み重ねよう!」
そうすれば夢が叶う!!などと言われます。

引き寄せ、なんて考えなくても
好きなことをしている時の子供たちの集中力。
これってすごくエネルギッシュなんですよねー。
一つでも好きなことや得意なことを持っている子って、強い。
そこをすくすく伸ばしていけたら、すごい力になると思う。

だからこそ、
好きなことを集中して頑張ることが、
お金を得る手段(仕事)にもなり、
安心して継続していける

そんな社会になって欲しい・・・!!
Yさんのように、好きなことを仕事にした結果が、
「好きなことを手放して堅実な仕事につく」というのは切ないのです。

では、好きなことを仕事にするにはどうすればいいのでしょうか・・・?

ここでは、今の私が思いつく案を書いてみたいと思います。

①会社が良心的な体質になること

一番手っ取り早いのはこれですね、会社が社員に優しくなること。
先のYさんも、会社に(正社員として)所属しつつ、アニメを書き続けた方です。

とはいえ、会社というのは「他人」
原則、過去と他人は変えられません・・・!

ブラック企業時代に、会社は変わってくれないんだということは痛感していました。
(何人もの人が労働基準監督署に訴えていましたが、うまくすり抜けていました)

もちろん、必要な声をあげていく事も大事なんですけどね。
そこに期待しすぎるのも、自分の時間や力が奪われるのも現実。

では、「自分が」できることは他になにがあるんだろう・・・!
考えを次記事でまとめようと思います!!

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