子供のいじめ・アドラー心理学ならどうする?課題の分離から共同の課題へ

前記事では「課題の分離」をお伝えしました。
(参照アドラー【課題の分離】は子育てにも超重要!実践のポイントは2つ!

では早速、チェックテストです!
以下の問題は、「親」の課題でしょうか
「子供」の課題でしょうか。

ぜひ考えてみてください!

①子供が兄弟をいじめる
②子供が勉強をしない
③子供がポルノ雑誌を隠し持っている
④子供が悪い友達と付き合っている
⑤子供がいじめにあっている

これは「親」の課題ですか?
「子供」の課題でしょうか?



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答え:①~⑤ 全て「子供」の課題である

どれも「子供」が、主語となっている出来事ですし、
その出来事の「結果」を引き受けるのは「子供」自身です。
つまり、最終的な責任は子供自身が負うことになる、ということ。

アドラー心理学的の視点から言えば
「子供」の課題に「親」が介入するのはよろしくない。
(子供自身の成長のチャンスや自信を奪う事になるから)

とはいえ、頭ではそれが正解かも知れないと思っても、
心ではしっくりこない部分がありませんか?

私はそうでした。

子供がいじめにあっても、親が介入しないなんて、さすがにできない。

どうすれば・・・???

アドラー心理学における、その答えが見つかったのです!

課題の分離の次なるステップ。それが

「共同の課題」という解決策

上記の問題を、こう書き換えると「親の」課題になります。

①子供が兄弟をいじめるから腹が立つ
②子供が勉強をしないから心配だ
③子供がポルノ雑誌を隠し持っているから対応に悩む
④子供が悪い友達と付き合っているから不安だ
⑤子供がいじめにあっているから助けたい

子供の行動によって、腹が立ったり、不安や心配にかられたりしているのは
「親」ですよね。

よく「子供が宿題をしない」とこぼす親御さんがいますが、
アドラー的に言えば「子供が宿題をしなくて、私は心配なのよ!」という、
自分の(親の)課題を愚痴っているのです・・・(爆)!!

原則は、他人の課題には踏み込まずに、見守る。

けれど、いじめのようにそれでは済まない問題だってあるのが現実。

その時に有効なのが「共同の課題」にする、という考え方なのです!

共同の課題とは?

相手の課題に対して、相手から協力や相談を求められた。
そして自分がそれを引き受けると決めた時に、共同の課題となります。

いじめのように深刻な問題だったり、
そこまで深刻でなくても「親自身」の心配や不安が大きかったりするとき。
その課題を「共同の課題」にしてみる、という発想が有効です。

共同、つまり相手(この場合、子供)と自分で「一緒に解決する」方法を考えていこう!と決めること。

共同の課題にするにはどうすればいいか?

①はっきりと言葉に出して相談・依頼すること

黙っていては通じません。
できるだけ「私はこう思っているから、こうして欲しい」とI(私は)メッセージで伝えていきましょう。

②共同の課題にするかどうかを話し合う。

どうしたら自分の考えを相手が聞き入れてくれるかを考えながら思いを伝えます。
とはいえ、選ぶのは相手です。
あくまで「相手」の課題であることは忘れずに。断られることももちろんあります。
自分の意見を押し付けても反発されるだけ。

③共同の課題となれば、協力して解決策を探す

相手が「一緒に解決していきたい」と示してくれたら、それは共同の課題になったということ。
家族、親子であっても対等(横の関係)です。
対等な目線で、一緒に解決策を考えていくことが大切。

いじめの問題であれば、親自身が心配に思っていることを伝える。(ステップ①)
その上で、一緒に解決策を考えていきたいと提案する(ステップ②)
子供も受け入れてくれたら、一緒に解決策を考えていく(ステップ③)

という流れですね。

勉強会からのまとめなので、ちょっと堅い表現になりましたが、
「共同の課題にする」という解決策は自分の中ですごくしっくりくる言葉でした。

(アドラー心理学の内容からは少し外れますが)
特にいじめの問題は深刻ですよね、という話になりました。
命にまで関わることですから、ここは絶対に共同の課題にするべき分野ですね、と一同納得。

とはいえ、子どもは親にいじめを隠すことが多い。心配をかけたくないから、と。

だからこそ、親は子供の様子が違った時にはアンテナを張ることが大切ですよ、と先生。

いつも持っているスマホを放置している(いじめがあると、スマホを見たくなくなる)
食欲がない
表情が暗い

など、いつもと違ったら子供が話をしやすい雰囲気を作ったり、
周りのママさんや子供に、自分の子供の様子を聞いてみたり。

高学年になると子供に手はかからなくなるけれど、
その分「見守る」スタンスを深めることが大事になるなあ、と実感しました・・・!

課題の分離、
そこを見極めたうえでの「共同の課題」

ここは私自身も実生活で意識しながら、またブログでも実例をご紹介していきますね!!

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