俳優の河合我聞氏のブログがネットニュースで紹介されていました。
読んだらこれがまあ、面白い!!!
→かあいがもん「お父さんの日記」
人気により、書籍化もされたようですヽ(´▽`)/(画像クリックでAmazonへ)
厳格な昭和の「父親像」みたいなのとは、正反対の我聞さん。
でもでも。こんなお父さんいいな~~♪
ほっこりしたり、じーんとしたりしながら読みすすめて、気がつきました。
これって、アドラー流子育てじゃねっ?
当の我聞さんはそんなことちっとも意識していないだろうけど。
ナチュラルなその在り方は、アドラーの子育てと共通する部分が多いのです!
アドラーって何?という方は、わたくしめのまとめ記事がございます。
(画像クリックでまとめ記事にいきます)
アドラー心理学の要素を元に、お気に入りの記事をご紹介いたします。
(☆マークは我聞さんのブログ記事。タイトルをクリックで各記事に飛びます。)
①親子であっても、横の関係
親として子供と接するとどうしても
「こうしなさい」
「これはダメだよ」
と上から目線で話をしたくなってしまう。
でも我聞さん。
高校には進学しない、という次男に対してのコメントはいたって「横の関係」で話を進める。
「高校くらい行かなきゃダメだよ!お前が苦労するんだよ!」と決め付けることなく、
自分の体験談や思いを正直に語っています。
主語は自分(I)、というIメッセージになっていますね。
次男に言いくるめられて
ぐはっ
となりつつも、感情的にキレたりせずに、父として「自分」ができることに思いを馳せる。
これをきっかけに高卒認定試験にチャレンジを決意したというあり方も、素敵だなあと思うんです。
子供(他者)を変えることはできないけど、自分が変わることはできる。
そんな自分の「あり方」は必ず子どもは見てくれますからね。
②見守る
アドラー心理学でも、子育てで大事とされるのは「見守り」
見放すことはせず、でも過保護には介入しない。
あくまで、愛と少しの距離を持って「見守る」
我聞さんのスタイルが現れてる日記です。
家族全員ニート(笑)
横の関係・見守り、というスタンスでありながら、
でも内心は葛藤はある。
父としてビシッとしなきゃいけないんだろうか、と葛藤したり
父さんの世間体も気にしてくれよ~という本音。
もう、わかるわかるーーー!!
本心をポロリとこぼしてくれるのも、このブログが愛される理由なんだろうな♡
記事末の言葉は、名言です。
「好きな様にするんだ、責任は一緒に取る」という父親でありたい。
③課題の分離
そんな、見守り愛スタンスの我聞さん。
子供の問題に介入しない、という「課題の分離」もはっきりしています。
知らない先輩に突然殴られた次男の話を聞き、一瞬、どうすべきか考える。
けれど、
「次男の話をじっくり聞く」
あとは見守ると決め、次男もそれを望んだと。
それはそうでしょ、と書くとあっさりまとまっちゃうんだけど、
実際に子供を前にすると、そんな理不尽な目に合ったときいたら、
心中穏やかでいられないんだよね。
親のほうが腹が立ってきちゃって、あーしろこーしろ!!!って言いたくなっちゃう。
でもそこを冷静に一歩引いて、チャゲアス口ずさんで(笑)
じっくり話を聞いて見守る。
子育てに正解はないと言われるけど、
我聞さんの対応はまさに「正解」だと私は思う。
その他、お父さんならではの性教育エピソードや
☆父親として息子に「エロ」とか「性」について、どのように話していくか考えてみた
高校に行きたくないという次男に対し、学歴は大切かを自問自答した内容
☆息子が高校には行きたくないと言ってるんだがどうすればよいか。
などなど、ほっこりしつつも深い記事がたくさんです。
書籍もぜひ読んでみたい!!
我聞さんというお父さんがいる息子さん。
どんな大人になるんだろう~
超大金持ちにはならないかもしれないけど、
きっと可愛い彼女がいて、信頼できる友人がいて、
人生を豊かに過ごしていける大人になっているんだろうと思います。
自殺とか絶対しないんだろうな。
そんな大人に育てられたら、もう子育ては「成功」と呼べるのではないでしょうか。
今の時代、絶望してる人が多いですからね。
たとえ多くのものを持ってたとしても・・・
さて最後に、珠玉の一記事です。
我聞さんの「あり方」のヒントが見つかる記事。
彼の信念が語られています。
☆何故、学校の勉強が超絶出来ないのに四十二歳まで特に問題なく生きてこれたのか
学歴が全くなくてもこれまで幸せに(※我聞さん流の幸せ)生きてこられた秘訣は
「自分を信じる力が半端ない」
ことだという。
自分が大好き、ということだが、ナルシスト的な意味ではなく
自分の心だったり自分自信とどれだけ向き合って自分の事を知ろうと出来るか、という事ですからね。
これ、自分の事が相当好きじゃないと自分の嫌なな所やダメな所から目を背けてしまうと思いますから。
好きになるとそんな自分にも目を背けないで、しっかり向き合った上で、「そんな自分も良くね?だって人間だもの」と思います。
外側(会社、組織、仲間など)に基準をおいて、依存しきっていると、
いつも「幸せ」は誰か・何か次第になってしまう。
どんな状況でも乗り越えて、自分なりに幸せと充実感を感じながら生きていくには
内側=自分、を信じられることが一番の原動力になっていく。
だから大切なことは、自分と向き合う力。
先の記事(息子が高校には行きたくないと言ってるんだがどうすればよいか。)にも、こうあります。
自分の本心に気付く能力と、それを汲みあげる能力、つまり自分と向き合う能力、更には自分を知る能力が学歴よりも前に必要なのではなかろうか。
自分を知り、受け入れた上で行動を選択していけること。
そんな大人に、我が子も育ってほしいと願うばかりです。
他にも沢山のエピソード満載の我聞さんブログ。
ユーモアたっぷりでスイスイ読めます!
おすすめですよー。