ブラック企業の思い出(告発?)シリーズ第2弾。
第1弾の定義「パワハラ」に引き続き、今日のテーマは「モラル」です。
(第1弾はこちら
→ブラック企業はバカ・アホ・罵声は当たり前。事例①パワハラ編)
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私のいた会社とは別ですが、転職活動中に受けた採用試験での話。
そこは30代の若い社長が率いる、いわゆるベンチャー企業。
とんとん拍子に話は進み、面接での社長の一言。
「うちの社員はね~、もう、仕事が大好きでねー。
朝ボクが出勤したら、社員が床で寝ちゃってる、なんてこともあるよ。
聞いたら朝まで仕事して寝落ちしちゃったんだって。
それだけやる気に満ちちゃってね。
だからみんな
『わが社の常識は、世間の非常識』なんて言ってるんだ~。
うっひゃっひゃっひゃっ~」
自虐なのか自慢なのか謎すぎるが、なぜかとっても楽しそうな社長の前で
私の心は秒速100mの勢いで後退いたしました。
ドン引きってやつ。
すぐに採用の電話をいただきましたが、その場でお断りしました。
働かなかったので、この会社の実情は知りませんが、
この若社長の名言をお借りすれば
「ブラック企業の常識は、世間の非常識」
これは真実であります!!
そこで私が勤めてた会社(学習塾)の、トンデモ社内常識ベスト3をご紹介します。
第3位:朝令暮改がわが社の社訓!
新人研修でそうそうに言われたのが、この一言。
朝令暮改(ちょうれいぼかい)とは、
法令等がすぐに変更されて一定しないこと。
(参照:Wikipedia)
つまり、ルールがすぐに変わるのがわが社の社訓(社内ルール)ということ。
うん、確かにすぐに変わりました。
国語担当で入社した私なのに、数か月サイクルで
数学→社会、と担当教科が変えさせられる(職員の退職のため)
3日前に転勤が命じられる。
全体的なことでいえば
給与体系
休日
まで(さすがにこれは年度単位だけど)変わってしまう。
ちなみに私の入社時は休日は週1日。
給与は固定30万円(月)+歩合制ボーナス(私はほぼもらったことがない)
固定30万円は一見、とても魅力的ですが、
自家用車(地方のため車で移動が必須)とその経費すべて
会社で使うパソコン他、備品類
家賃、引っ越し費用・・・
すべて実費なので、私に限って言えば、全然お金貯まらなかったなー(涙)
とまあ、朝令暮改が社訓と言われちゃあ、
文句も言えないわけでした。
・・・けど、コレ絶対に法に反しているよねえ。。
第2位:社内恋愛は必ず会社に報告せよ!
ブラック企業は社内恋愛(不倫)率が高いのです。
なぜなら?
休みがなくて長時間労働=会社にずーーっといる=会社にしか出会いがない
私のいた会社は、社内恋愛を大「推奨」していました。
社内恋愛すれば退職者が減るからね。
私の同期男子で、入社後すぐにバイトの女の子と付き合った人がいて。
ある朝の会議でいきなり指名されて、前に出て来て
「僕はこの度、〇〇さんとお付き合いすることになりましたっっ」
って宣言してました。
「いや、あんたのプライベートなんて知ったこっちゃないし」
と内心思ってた私ですが、
上司に交際がばれて、(黙っていたことを)叱られ、
すぐにでも次の会議で全体に報告するよう命じられたらしい。
ちなみにこの私も。
いや、浮いた話はほとんどなかったのですが(..)
一度、既婚男性社員と「仲が良すぎるんじゃないか」
と指摘を受けたことがありまして。
そしたら本部長(上司)に呼び出しされまして。
「けむり。既婚者と恋愛するのは悪いことではない。
けれどそれを会社に隠そうとすることは悪いことだ」
延々と説教された経験がありました。
いやいや。。。
なんか
違くね?
既婚者と恋愛するのは、今の日本の法律には反しています。
けれど、会社に話すかどうかは、個人のプライベートな問題です( `ー´)ノキリッ
ってはっきり言って・・・・
やれればよかったんですけどね。
はい、小心者なので
とりあえず
「付き合ってませんよ、ほんとです・・・」
と釈明するのが手いっぱいでした。
で、(その代わりと言っちゃなんですけど)
「実は私、(独身の)H先輩の方が好みなんですよ」
って報告してしまいました。
いや、本気で惚れてたわけでもなんでもないんですが、
なんか替わりにネタを差し出さなきゃいけないんかな、
みたいな、
下僕ならではのサービス精神がフル発動してしまいましてね。
すると迅速に
私の上司→H先輩の上司へと、このことがすぐに伝わって、
H先輩の上司が、(私に替わって)愛の告白までしてくださったのです。
次の週に、そのH上司から直々に電話があり
「ごめんね、けむり君。Hの奴、今は仕事に専念したいらしいんだ。」
と丁重にフラれた私でした Ω\ζ°)チーン
いやー、上司が婚活業まで請け負ってくれることがあるなんて、
社会人になるまで知りませんでしたねえ・・・。
フラれた事実は胸をチクリと刺しましたが、
ここで万が一、H先輩と付き合っていたら、
もっと面倒なことが待ち受けていたであろうことを
この時の私は知る由もありませんでした・・・
(このテーマはまた次回に続きます)
最後に第1位!
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第1位:不倫は純愛だ!
社内恋愛推奨と書きましたが、この恋愛には
不倫
も(多分に)含まれています。
男性幹部(役員)に限って言えば、
(私がいた当時)その不倫率はなんと・・・
100%!!
入社前に見たこの会社の裏掲示板(2ちゃんねる)に、
「この会社の幹部はみんな不倫してるよ」
って書き込みがありまして。
いやいや、みんな、ってなんだよ。なんでもまとめるなよ。
みんなが不倫・・・
なわけないっしょ。
と思いきや・・・
みんなしてましたよ!
しかも社内公認!めっちゃオープン(‘ω’)
(火の無いとこには煙は立たぬ・・・
2ちゃんねらー、あなどれず!)
それもそのはず、社長自ら社員が全員集まった会議で
「不倫は純愛。いいものですよ♡」
ってのたもうのだから。
って、
石田純一かよ!!!
(靴下脱げやー)
面白かったのが、社員旅行の部屋割り一覧表。
通常は、同じ本部の女性と男性別に部屋割りがされているのだけど、
どう見ても不思議な割り当てがいくつかある。
(例)
東京本部のA子と、東京本部のC子が同じ部屋←これが普通
東京本部のA子と、大阪本部のB子が同じ部屋
←ん?なんで??A子とB子は全く面識がないはずだよ???
なのに 同じ部屋???
と思いながら、一覧表のページをめくると、
東京本部のA男と、大阪本部のB男
が同じ部屋割りになっている。
・・・このトリック、わかりますか???
暗黙の了解で「交換」をして
A子とA男
B子とB男
(という不倫カップル同士で)同じ部屋に泊まりなさいね。
っていう、会社のありがたいご配慮がなされている
ってこと。
(ちなみに社内結婚や恋愛の場合には、
普通に男女ペアの部屋割りが公表されているので
上記の配慮がなされてるのは、不倫カップルのみ。)
↑純愛っつーのなら
堂々とせいやー!(心の叫び)
この部屋割りを
じっちゃんの名にかけて解いていくと、他本部の不倫関係まで一目で見渡せる。
そこから、社員旅行の部屋割り一覧は
不倫カップル一覧とも呼ばれました。
(私がそう呼んでただけですがw)
こんなわけで
犬も歩けば不倫にあたる、とでも言いますか、
いやそもそも不倫って純愛だったっけかね?
と己の常識が崩れていくほどに、
社内不倫は正々堂々とまかり通っている会社でした。
というわけで、マイ・ブラック企業の定義シリーズ。
定義その②は、
「常識が世間と大幅にずれている」
とまとめたいと思います!