読者さまから以下のようなご相談をいただきました!!
(一部抜粋・まとめてあります)
1歳になる娘の子育て中の主婦です。
派遣で勤めていた仕事を、出産を機に辞めました。
まだ子供が小さいのですぐに、ではありませんが、
近い将来は社会復帰(再就職)したいと考えています。ですが再就職を考える頃には自分の年齢も上がっていますし、
漠然とした不安があります。
そのために今できることとして、資格を取ろうかなと考え始めました。
おすすめの資格や勉強方法など教えていただけませんでしょうか。
派遣社員であっても産休・育休が取れる会社も増えていますが、
ご相談者は出産を機に退職されたとのこと。
今は専業主婦として過ごされていても
「近い将来、また働きたい」
そう思う女性はとても多いです。
私の普段の仕事は職業訓練校(仕事を辞めて、求職中の社会人が
主にハローワーク経由で再就職のために勉強をする学校です)
そこで簿記・FP(ファイナンシャルプランナー)の資格取得と
転職相談を担当しています。
そんな経験も踏まえながら、いくつかご質問のやりとりをさせていただきました。
女性が(ブランクを経て)
再就職をしたいときに考えるべきこと
①働く上での優先順位は何か(上位3つくらい)
働くからには正社員がいい、お給料が高いほうがいい
でも残業はしたくないし、通勤時間が長いのは✖
・・・などなど、理想の条件はたくさんありますよね。
それを一つ一つ考えた上で、
「自分が譲れない条件 ベスト3」
を絞ってみてください。
いざ求人を見ると、数だけはかなりあるものです。
だからこそ、探し始める前に、まずは
「自分が絶対に譲れない条件」を明確にしておくのがオススメです。
☆ちなみに、子育て中の女性が挙げる条件で多いのは
「残業なし(少ない)」「家から近い」「急な休みに対応してもらえる」
といった内容。
が、もちろん一般論なので
「月収が高い」
「女性が多い(少ない)職場」
など、あなただけの「優先順位」ベスト3を見つけてください。
この時に、なるべく具体的に考えるのが◎です。
(例)
△働きやすい会社→(自分にとって働きやすい、ってなんだろう?)
→◎残業が少ない会社
②理想の仕事は?
自分の絶対条件を明確にした上で、どんな状態が
「理想の仕事(働き方)なのか」をイメージしてみましょう!
正社員はボーナスや有給・継続して働けるなど、メリットは多いですが、
女性(特に小さい子供がいる)の場合には、上記のように
「残業なし・近い・急な休みに対応してもらえやすい」
それが最優先になる方は多いです。
それであれば、むしろ正社員以外の方が理想に近い働き方と言えるかも。
自分が生き生きと働いているとしたら、そこはどんな職場だろう?
わくわくしながら、はっきりしたイメージが沸いてきたら
それが現実になる日は近いはず!!
③理想の仕事のために、「今」自分に必要なものは何か?
理想の仕事で生き生き働く自分がイメージできましたか?
それが浮かんできたら、現実化のために「今」できること、すべきことを
具体的にリスト化していきましょう!!
先のご相談者は最初、「資格」についてのお問い合わせでしたが、
やり取りをしていく上で、早急に勉強が必要な「資格」が
あるわけではない、と分かりました。
いわゆる士業と言われる、絶対に資格がないとつけない仕事はもちろんあります。
(医師、看護師、弁護士、歯科衛生士などなど)
そうではなく、再就職のために独学で(比較的、短期間で)取れる資格
(簿記、ファイナンシャルプランナーなど)は、
残念ながら就職には直結しない
ことが多い。
「このまま何もしないで年を取るのは・・・」
と漠然とした不安が募るのは、すごーーくよく分かります。
けれど不安・焦り、があるときほど、行動は慎重に!!
(私の失敗だらけの人生から、断言しますよっ!!)
まずは、自分自身を見つめるところからスタートしてくださいね。
具体的には、「資格」に走るよりも
・自分の「理想」の働き方を明確にする
・(その会社に応募するつもりで)職務経歴書を作ってみる
・面接で自分をどうアピールするか考えてみる
そのほうが現実的に有効です!
(資格がなくても、経歴アピールで採用される人は多いです!)
※この記事もおすすめ
→経験なし、資格なし、年齢高い、なのに転職に成功する人の共通点☆
それでも「やっぱりこの資格が必須だ!撮りたい」
そう思ったときには、勉強を始めましょう!
おまけ(事務職について)
先に書いたように、女性(特に子育てママ)に多いのは
「残業少ない・休みに対応してもらいやすい・土日休み」が優先上位
→「事務職」を目指そう!と考える方。
私も学習塾を辞めた時に、同じことを考えて簿記の資格を勉強しました(´∀`)
がここでの注意点は3つ。
①同じような希望を持つ人が多い
=「事務職」はライバルの多い人気職種。対策を念入りに!
②会社による違いも大きい
事務職、と一口に言っても
・休みにくい(自分一人しか事務スタッフがいない)
・残業が多い(終電までが日常という会社も)
など、会社ごとの差は大きいので、事前の情報収集は大切です!
③実は自分に向いてなかった・・・となるケースも。
家族、子供・・・など、自分以外の優先順位が多くなりがちな女性。
だからこそ、条件面で「事務職」は魅力的に思えますが、
仕事は日々の多くの時間を費やす場所でもある。
実はデスクワークは苦手、細かいことは嫌い、など、
いざ入ってみてから「向いてなかった」と声をいただくケースもあります。
だからこそ、まずは条件面より「自分の本音を知ること」
が大切です!
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おまけ②事務系の資格について(簿記・FP)
事務職で何か資格を・・・
と考えたときに上がるのが「簿記(主に日商簿記)」と「FP」
ただ、日商簿記2級はここ数年、かなーーり難易度が上がり
合格率が下がっています。
しかも今週(2017年6月)の試験からは、範囲も大幅に改定され、
「昔勉強したことがある」という方も、一から勉強をする覚悟が
必要かもしれません。
FP(ファイナンシャルプランナー)と併せて、どちらも
就職に直結はしないものでもあるので、
時間と労力に対する効果があるか、ここはじっくり考えるのがオススメです。
FPについてはこちらの記事も
→FP3級資格は主婦の生活・再就職に役立つ?メリット・デメリット実情
ご相談を頂いたSさま。
今は目の前の育児を十分に楽しみながら、
ご自身にとってのベストな働き方が見えてきますように♡
祈っております!!