「勉強しなさい」という言葉を使わずに、子どもに「勉強させる」のが良い教師!
塾講師時代、よく先輩に言われてきた言葉です。
講師になりたては、私も20歳そこそこで子供たちとの目線も近かったので
「そうだ!確かに『勉強しなさい』と言われてやる気なんて出るはずがない!!!!」
と強く共感したものでした。
親として褒められるような部分は持ち合わせていない私ですが、自分の子に
「勉強しなさい」と言うことはほぼ、ありません。
先輩の教えに感謝です。
とはいえ、勉強しない子供を前に「勉強しなさい」と言いたくなる親御さんの気持ちもよくわかるようになりました。そこで今日のテーマ
どうしたら言われなくても子供が勉強するようになる?
まあ、ほとんどの子は目標(主に受験)が近づくと自分から勉強し始めます。
(中学受験で伸びる子、高校受験で伸びる子、などその子なりのタイミングの差はありますが)
→過去記事:ドラマ下剋上受験は実話!「俺塾」成功する勉強法・5大ポイントを分析
とはいえ、
まだ受験も遠いし、うちの子は自分から勉強するタイプではない。
でもちゃんと日ごろから学習習慣を身につけさせたい・・・。
そんな親御さんのヒントになるのが、「うんこ」と「メゾピアノ」!
うんことは、話題のこれ、です。
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たとえば2年で習う「刀」なら…
・刀の先っぽにうんこをつけてたたかう男
・名刀でうんこを真っ二つに切りさいた
・木刀かと思ったらうんこだった事前調査で「めちゃくちゃおもしろい、すごく楽しい」「これは絶対子どもが食いつく」と大絶賛!
Amazonの紹介文より
新聞でも話題になっている、このドリル。
書店で手に取って見ましたが、とてもよくできています!
公式サイトはこちら→うんこ漢字ドリル公式サイト
学校の教科書通りの出題ではなく、覚えやすいように工夫がなされている。
(例えば、父・母・姉・兄を同じ章でまとめて学べるようになっている。)
字も大きくて書き取りしやすい。
もちろん例文にはすべて「うんこ」が登場!
子ども、特に男子って好きですよね、「うんこ」
うちの長女も保育園の男の子の影響で、うんこうんこ言ってた時期もありました。
年中(4歳)くらいまでだったかな。
ただこのドリル、問題集としても良いので一緒に本屋で見て勧めてみたのですが、
我が長女がくいついたのは、これ。
お洋服ブランドの、メゾピアノと学研のコラボによる問題集。
↑計算もあります
「絶対こっちがいい!絶対に勉強するから!」
と2冊抱えてレジに向かおうとする娘。
中学生になったら、こんなのにするんですかねー↓
↑セシルマクビーとコラボした問題集。クリックで商品ページへ。
「自分で選択させる」のが私の(数少ない)教育モットーであるため、
個人的には「うんこ」を選択してほしかったけれど、メゾピアノで了承しました。
うちの子は通信教材も何もやっていないので、
私としても学校+αで勉強をさせたい思いはもちろんありました。
が、あえて
「本当に勉強する??するのね??それなら買ってあげてもいいけど・・・
いつ、どのくらい進めるの?今決めておいて!」
ともったいぶっておきました。
本人の口から
「漢字と計算を一日一枚やる」
と約束が出たので、パパにもそれを伝え、二人でレジへ。
帰って早速やっていました!
(ただ、漢字に関してはやはり「うんこドリル」の方が秀逸です。
岩、という字一つとっても、がんせき・いわばなど、複数の読み方での例文が
まとめて出ています。メゾピアノはそこまで載っていない)
さて、うんことメゾピアノに共通する要素ってなんでしょうか??
それは本人の「快」とつながっているところ。
快=面白い、ウケる、可愛い、興味ある、好きetc・・・
まじめな親御さんの中には、
「勉強とは苦労するもの。笑いと結びつけるなんて言語道断!」
そんなご意見もあるかもしれませんが、いえいえ!
面白い方が、記憶にも残りやすいという研究結果もあるんですよ!
脳科学者の池谷裕二氏は、記憶や受験勉強についても本を出されています。
↑画像クリックで商品ページへ
脳の中の、記憶をつかさどるのが「海馬」という部分。
この海馬を刺激する(=記憶に残す)には、どうすればいいか。
それは「海馬」の隣にある偏桃体(好き嫌いといった、快・不快を判断する部分)
ここを刺激すれば良いのです!
(詳しく知りたい方はネットにも情報がありました→
参考ブログ 記憶に関わる海馬と扁桃体)
まあ、難しく考えなくても
「好き」な先生だとその科目が得意になったり、
「好き」な友達と勉強したら宿題がはかどったり、
先生が話が「面白い」話は今も覚えていたり。
そんな経験をした方は多いと思います。
つまり何かしらの「快」を勉強に取り入れることが
モチベーションにつながるというわけ♪
私も塾講師の端くれとして、授業をするときはなるべく
・テキストの内容とからめて、面白い小ネタを用意
したり
・暗記物は歌にしたり、語呂合わせを紹介したり
↑自作なので、めーっちゃくだらないんですが、くだらなすぎてウケることも。。
同じくらいスベりもしたけどね。
なるべく「楽しさ」を演出するようには意識していました。
塾時代の友人である女性講師は、本当~に勉強きらいが集まったクラスにて。
「英語嫌いの中学生男子には、海外のエロ本を翻訳するプリントを作ってやらせてた」
と言っていました(笑)
私も中2の時、隣の席の男子が、ひたすらエロい単語を辞書で探してたっけな・・・(笑)
試験に直結するかは難しいですが、学習習慣作りには役立つかも(笑)
というわけで、勉強が苦手、好きではないというお子さんには
「何かしら本人が『快』とするもの、と結びつける」
というのが最大のモチベーションUPにつながると強く思います!!
「うんこ」ブームもそうですが、本屋を見たら、アニメとコラボしたような教材も
今はたくさん出ているのに気づきました。良い時代になったもんだ。
さあ、あなたのお子さんの「快」はどこにあるでしょう?
それこそが、「やる気スイッチ」になり得るかもしれません!
☆本日のまとめ☆
子どもに勉強をさせたかったら・・・
①勉強しなさい!と言わない方法を考えましょう!
②ヒントはその子自身の好きなもの=快、と結びつけること
小学生なら、うんこ漢字ドリルはおすすめですよー。
③受験が近づくなど、目的が明確になるとほとんどの子は自分から勉強しますよ。
その子なりの「伸びる」タイミングにも個人差があるので、焦りすぎないでくださいね。