思春期の子供の性教育におすすめの本。遠見才希子「ひとりじゃない~自分の心とからだを大切にするって?~」

性教育のおすすめ本のご紹介です!
ちゃーりーさんが性教育講座の中でおすすめしていた本。
「私も高校生の時にこんなこと感じていたな、っていうのを思い出した」
というコメントとともに。

著者の通称「えんみちゃん」は、大学生(医学部)の頃から中・高校生に対しての性教育活動を行っている方。
(今は産婦人科医になられているそうです✨)
教育、といっても上から知識を当たるのではなく、仲間として学び合う(=ピアエデュケーション)という視点で。

医学生として「性の現状」を研究した上での性教育。
けれど学生たちと年が近いからこそ、同じ視点で語られるえんみちゃんの話は悩みを抱える子供達に響く。

えんみちゃん自身の家庭や恋愛の話。
彼女に寄せられる女子高生からの-妊娠や中絶、性感染症などの相談も含めた-メッセージ。
率直に語られる言葉に、私も胸の奥が揺さぶられるような感覚で一気に読みました。

読み終わり、改めて感じたことを2点。

スポンサーリンク
広告1

☆やっぱり、性教育って大切だなあ

えんみちゃんが活動を始めたきっかけは、学生時代に調べた数字だという。
20歳未満の人工妊娠中絶数は3万4765件(平成16年度 厚生労働省)
365で割れば、1日95人。
そして、当然だがこのことで傷つくのは女の子だけ
そこで、自分が聞いておきたかった本音とリアルの性教育を始める決心をしたそうです。

妊娠・中絶以外にもHIVや性感染症など、性交にはたくさんのリスクが伴う。
どれだけの中高生がそれを正しく認識しているのでしょうか?
少なくとも私自身はそんな教育を受けたことがないし、このあたりは何となーく、過ごしてきた。
自分だけは大丈夫、と。。。

性の情報が溢れる現代ですが、知っておくべき知識はまだまだ浸透されていないと思うんです。
体が傷つくことはもちろん、同じくらい(それ以上)に心が傷つくことでもある。
改めて(我が子はもちろん)次世代に伝えていくべきことだと性教育の大切さを再確認しました。

☆本音の話が相手の心を開く

えんみちゃんが講演をスタートしたのは医学生のころ。
お医者さんでも専門家でもない。
でも、そんな彼女の言葉だからこそ、悩む同世代の心を開いたのだと思う。
中絶や望まない交際・性交で傷つく女の子達が彼女に相談したり、感謝したり。

ちなみに、私も塾の先生を始めたのが23歳の頃。
保護者よりも生徒(中3なら15歳)の方が年が近かったので、本音で話してくれることが多かった。
私自身も、頭ごなしに叱ったり、子供を否定する親御さんを見て
「こんなふうに言われたら、やる気をなくすよなー」
と子供目線で見ていたなあ。

いつしか私も年をとり(笑)、あの頃より知識や経験はずっと増えた。
でも「子供の目線」を忘れてないかな?と自問しました。

時を戻すことはできないけれど、「同じ目線」を心がけながら関わること。
相手の立場でモノを見て、感じてみようとする姿勢
これこそが心を開くコミュニケーションの核だなあ。
本書を読んで、自身の思春期の痛みを思い出しながら、そう感じました。

HIVやコンドームの重要性など、具体的な性教育の内容も盛りだくさんのこの本。
思春期の子供に語るのが難しければ、本棚に置いておくだけでも十分だと思います!
きっと勝手に読みますよ(笑)
愛のある、正しい性教育を次世代につなげる。
そうお考えの方にはとてもおすすめできる本ですー!

スポンサーリンク
広告1

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
広告1