小1娘が持って帰ってきたプリント類に、全国学力・学習状況調査結果の公表についてのお便りが。
調査対象は小6ですし、娘に直接的関連はないものの、釘付けに。
特に、生活面(朝食を食べるか?家族での会話をしているか?等)の調査と学習結果をひも付けたクロス集計。
このあたり、低学年の親としても気になるところ。
数字が苦手な私が、こんなデータを食い入るように読んだ理由は我が子育てバイブルの影響。
その本とは
古市憲寿氏の「保育園義務教育化」
「お母さん」ばかりに負担を強いる今の社会のあり方に疑問を投げかけ(それが少子化の一因にもなっていると) 保育園を義務教育化するべきだ、という主張につながるこの本。
既に保育園に預けているワーキングママだけでなく、専業主婦の方も一読の価値アリだと思ってます。
もっともらしく語られる「母性」についての意外なデータもありますよ
→自分には母性がない?と悩んだら ②新書『保育園義務教育化』に学ぶ
私が特に目からウロコが落ちたのが
日本の「子育て」の常識の多くは「調査データ」ではなく、エライおじさん(政治家・保育園の園長など)の「自分の経験」に基づいている
=日本の教育的施策には科学的根拠がとにかく薄弱なのだ
という一節。
年間50億円かかっている先の「全国学力・学習状況調査」の結果も、研究者には十分開示されておらず、教育研究に役立てられてはいないのが現状だと。
昭和の常識、3歳までは親元で育てるべきという、いわゆる「3歳児神話」に合理的根拠がなかったそう。
(国も公式に認めています)
それでも自分の親、祖父母、果ては通りすがりのおばあちゃまに
「3歳まではママがちゃんと育ててあげないとね」
なんてアドバイスをもらったママは多いのでは?
私も何度かそのアドバイスを受け、その度に胸が押しつぶされるような気持ちになったものでした。
育児休暇をもらい長女1歳で仕事復帰が目前にあったので。
で、でも、合理的根拠はないって・・・!
(実際、保育園を楽しみすくすく成長している孫を見て、私の母は今では「保育園義務教育化」に大賛成な人になっております)
小さい頃はお母さんがおうちで子育て、以外にも
母乳が第一、とか
ニートやひきこもり、少年犯罪は母親の愛情不足が原因、などなど・・・
もっともらしく語られることの根拠が、科学的データではなく「筆者の経験」だけで語られていることが案外多いのだそう。
今後の国の発展のためにも教育の研究にこそ、お金を掛けるべきと古市氏。
最近話題の「学力の経済学」
日本では珍しく科学的研究データをもとに書かれた名著らしく、本書の中でも多数引用されていました。
(まだ読んでいないので、早く買わなくっちゃ。)
ここでひとつだけ、子育てママにお伝えしたいこと。
子供が可愛いが故に自分に厳しくなりがちなママたち(私含む)
「○○しなくちゃ!」
「○○すべき!」
でも、その○○はどこから来ている発想?
案外、「自分の親に言われていたから」「本に書いてあったから」
漠然としたものが多いのでは?
私たち親世代の昭和とは、子育て環境も大きく変わっているし、そもそも個人の価値観は人によって大きく違う。
○○、が本当に正解とは限らない。
育児の情報は溢れている世の中だけれども、案外「書いている人の経験だけ」で語られていたりもする💦
だから、育児の情報は
自分がラクになるものだけを採用しましょう♡
二人目・三人目は完全ミルク、0歳児クラスから保育園に通っている我が娘たちですが、今のところはとてもたくましく明るく育ってますよ!
(まあ、これも単なる経験談だけど)
おじさま・おばさま達の最もらしい子育て論が、じわじわストレスになっていた私は、「保育園義務教育化」を読んだことでだいぶ楽になったのでした♡