「キレやすい子ども」という言葉がよく見聞きされるようになりました。
少年少女による残虐な事件も多発しており、子供を持つ親は気が気でないですよね😥
子供が「キレる」原因はたくさんありますが、その一つには
「言葉の力の弱さ」が挙げられます。
お勉強の土台となるだけでなく、子供が周りの人と幸せなコミュニケーションが育めるためにも必要なこの「言葉の力」
作家・山田詠美の宝石のようなフレーズとともに、幸せな人生に欠かせない「言葉の力」を育むポイントをお伝えします✨
質問です!
学校の勉強科目(国語・算数・英語etc)「最も大切」なもの一つを挙げるとしたら、どれですか??
答えは人それぞれでしょうが、私の意見。
そして私が実際に話を聞いた教育関係者(学校の先生、塾の講師たち)みんな同じ答えを言っています。
「一つあげるなら・・・国語」
読解力がないことで、数学の問題が解けないことは多々ある。
後から学習する言語(英語)は、母国語(日本語)の力を超えることはないとも言われています。
お勉強はもちろん、この言葉の力はコミュニケーションにも直結してくる。
育児支援に長年関わっている知り合いは「キレやすい子どもの共通点は、ボキャブラリーが少ないこと。不快だと思うと『死ね』『うざい』といった短絡的な言葉を使ったり、力でねじ伏せようと手が出てしまう傾向がある」と言っていました。
自分の中にある、モヤモヤ感情。それを表す言葉のストックの少なさ。
死ね、うざい、を連発する子供たちの触れている世界には、そもそも素敵な言葉が少ないのでしょう。
彼らの置かれている環境を想像すると、可哀想な気持ちにもなります😨
もし、自分の中の気持ち・・・快・不快を表す言葉がのストックが、たくさんあったら。
コミュニケーションがスムーズになることはもちろん、その豊かな感性は、きっとたくさんの幸せを見つけていくんじゃないかな✨
「子供に〇〇してほしい」と思ったら、親がまず○○を意識すること!
↑講師経験を通じて、私のスローガンとなっている考え方です。
だからこそ、大人こそ、意識して欲しい。言葉の豊かさを育み続けることの大切さを。
また質問です!
せつない、ってどのような感情ですか?説明してください。
なんだか胸のあたりがくすぐったく、ちょっぴり痛んだ方もいるかもしれません。
答えは、これこそ人それぞれかしら。
参考図書としておすすめの本。
「せつなさ」を取り上げたアンソロジー。
編者の山田詠美はこの本の中で言います。
切ないという気持ちは5粒以内の涙。それ以上になると、それは悲しいという感情。大人は5粒の涙に、切ないという感情を凝縮させる、と。
そして、せつなさは、まったく味わえない人もいるし、ひんぱんに味わう人もいる。何故かというと「せつない」という気持ちに限っては、心の成長が必要だから。つまり、大人の味わう感情なのだ、と。
(山田詠美「せつない話」収録「五粒の涙」より抜粋)
この言葉を知って以来、号泣するほどではないけれど胸がしくしく痛む
そんな気持ちの時には
「ああ、これが切なさなんだなあ・・・」
としみじみ感じるようになりました。
そしてこんな感情を味わえるほど大人になった自分が、なんとも愛おしい。
今までの人生に感謝の気持ちさえ湧いてくる。
言葉が人生を作る。というのは言い過ぎではないはず‼
そして、言葉の土台となるのはやはり「家庭」の環境。
最大のポイントは二つ。
①会話を積み重ねる(なるべく、短くまとめて要約を話せるように促すととても良いです)
②読書をする(子供に本を読みなさい、というよりは、一緒に本を読んだり図書館に行けるといいですね!親の読書量は子どもの本好きにつながるというデータもありますよ!)
子供と一緒に言葉の力を伸ばそうとしていけば、大人にもメリットはたくさん💕
親子で豊かな人生のために、今一度、普段の「ことば」意識していきたいですね☆