昨日はアドラー心理学の勉強会でした。今回のテーマは、アドラー心理学の中でも一番好きな「目的論」
子どもが学校に行きたくないといったとき、を例にしてご紹介します‼
アドラー心理学を伝える講師は全国に誕生しており、色んな形の勉強会が開かれています。
私もたまたま近くの公共施設で開かれているものに参加しています。
今使っているテキストは、ワークブック形式。文章だけでなく、書き込みながら自分のことして考えていきます。
さて「子供が学校に行きたくない!」と言い出したら、あなたはどうしますか??
多くの方はまず、聞くでしょう
「なんで????」
先日わが娘も「学校に行きたくない」病に。
聞けば原因は大きなことではない(学芸会のセリフ練習がいやだ)だったので、おおごとにならずに解決しました😓
けれど、子供の口からはっきりした原因が出てこなかったら?
さらに、子供が不登校になってしまったら?
ここでもなんで????と問いを続ける方は多いと思います。
私も実際に見聞きしたことがあるのですが、問題行動(ひきこもり、盗み等)を起こす子供の話題になると、必ず聞くのが
「親の愛情不足だから」
「親が働いているから」
「シングルマザーだから」
「兄弟が多くて、構ってもらえていない子だから」
そんな解説。
私自身、娘に至らない点が見えると
「私の育て方やあり方が間違っていたのかしら・・・」
不安に陥ることも、よくある。
でも!でも!!アドラー心理学で注目するのはそこではないのです!
アドラーのいう、考えるべきポイントは・・・
その、目的!!
なぜその子はそういう行動をするのか?を考えていく。
大事なのは、過去の原因ではなく、現在の目的を探ること。
不登校の目的が
「親の愛情を独占したい」なら「子供ともっと遊んだり話したりしよう」
「教師の体罰に対する復讐」なら「教師の体罰をやめさせるように働きかけよう」
といった対処法が見えてきます。
たとえ不登校の原因が「親の愛情不足」だったとしても、それがわかったところでどうしますか?今から思春期の子供にスキンシップをとり始める?(嫌がられるよね)
仕事を辞めますか?(ほんとうにそれが必要??)
過去に戻って育児をやり直すこともできない。
原因論は問題の「解説」にはなっても、「解決」にはつながらない。
私も子供の行動の原因を考えてしまうと「自分のせいで・・・あれも悪かったか?これも?」と、どんどん負のループにはまっていく感じがするのです。
前向きに解決を考えるどころか、自分がどんどん落ち込んでいく😫
「何のために」と未来の目的を探って解決しよう!
というのがアドラー心理学の目的論。
原因つまり犯人探しをするよりも、ずっと前向きになれます!
さらに突っ込むと・・・
「不適切な行動」には4つの目標があるとされています。
(かっこ)の中は子供の問題行動の例を書いてみます。
①注目(目立つ行動をとり、親の注目を集めようとする)
②権力闘争(親にケンカをふっかけてくる)
③復讐(ケンカを越して、家庭内暴力)
④無能力(自分はダメだ、と引きこもる)
アドラー心理学でも、③なら第三者の関与、④では専門家の関与なしでは困難(一般的には。信頼関係に基づく適切な対応があれば修復は可能)としています。
手に負えない、と感じる時には助けを求める勇気も大切。
でもまずは、お子さんに気になる行動が見えたときは
「何が目的なのかな?」
と考えてみてくださいね‼